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(できるだけ簡単に書いたつもりですが少しだけ専門用語が出てきます。ご了承下さい)
(以下指定の無い場合は移動ドで考えてください) 「尺」の深さを論じるときに、儂はいつも「ブルー・ノート」を思い出す。 ブルースを演奏する時の基本が、「ブルー・ノート・スケール」である。 ■ブルー・ノート 基本は短調の5音音階(ペンタトニック)。( ド ↑ミ♭ ファ ソ♭ ↑シ♭ ド )。 移動ドで言うと、ミとシが♭になることでマイナー(短調)となるが、 短調である理由の二つの「ミ♭」と「シ♭」がそれぞれ1/2半音程度高い。 この中間音が「ブルー・ノート」である。 これを1/2とか1/4ではなく、きっちりと半音上げると長調になってしまう。 ということは言い換えると、「短調⇔長調の間の音階」ということ。 この短調でもなく長調でもない音階を決定する微妙な音、これが「ブルー・ノート」である。 ギター等では半音低いところからクォーター・チョーキングでクイッと高くする。 (ピアノでは出来ない・・・故にモンクは二音一緒に叩いて中間音を聞かそうとする) 一般的に「暗い=短調」と「明るい=長調」の間。 ブルー・ノートは、この憂鬱さを表現する。 ・・・さて、今度は「尺」の話 ■深尺の低さ 「深尺」(又は三下げの「七」)の場合、平均律の「シ」よりほんの少し低い。 この微妙な具合が、西洋音楽では通常シ→ドへの「解決音」である「シ」を独立させ、 沖縄音楽の響きを決定づけている。もはやルート音的な扱いである。 しかし、「尺」には「ブルー・ノート」にみられる「その音楽独特の響き」以外にもう一つ意味がある。 ■浅尺と深尺による転調 浅い「尺」の場合、中弦の四が「ド」であり、尺は「ファ」となる。 これを半音上げ、深尺にすると「ファ♯」。 学校で習った音楽の基礎を少し思い出してもらうと、 五線譜で、♯が一つ付くと「ハ長調→ト長調」になる。 つまり、ハ(ド)→ト(ソ)への(五度上への)転調が行なわれたことになる。 (言い換えるとルート→ドミナントへの転調) これをちんだみ四の固定ドに換算すると、F→Cとなる。 つまり、中弦四(F)→男弦合or女弦工(C) そう!尺の浅/深は、転調そのものなのである。 ところが簡単に転調と言えないのが沖縄の凄さ(ふところの深さ?)である。 深尺⇔浅尺の間を行ったり来たりする。または浅⇔深の「間」の尺。 つまり、「転調しそうで、そうでない」という宙ぶらりんの状態。 これが沖縄音楽の不思議さである。 例えば「屋慶名くわでぃーさ」の唄持ち。(教室によっては違う手もあるが) 合老四工老四中(浅)尺工六七六工(浅)尺上老四工老(深↓)尺合上~ ここでは最後の尺は浅尺と深尺の間1/2を押さえる事により独特の高揚感を出す。 (深尺↓or浅尺↑かどちらかは解釈によるので考えすぎないで下さい) 早弾きの曲に良く出てくる深尺と老の繰り返し(~老尺老尺~)も同様に考えると、 四=ドの場合の「シ(老)」と、工(合)=ドの場合の「シ(深尺)」が交互に繰り返されている。 ※しかも「深尺」は、少し低い! また、「唐船どーい」は深尺だが、聞いていると、 唄持ちは四=ドであり、、唄の途中からは合=ド、この間を行ったり来たりするのである。 「転調しそうでしない音」この浮遊性が正しく沖縄音楽! この現象は世界でも東南アジアのどこかの国の音楽と、沖縄音楽だけらしい。 ・長調⇔短調の境目である「ブルー・ノート」 ・「シ」より低い音程の「尺」、そして ・転調の境目である「尺」 多少無理やり引っ付けて紹介したが、「中間の音」の世界、楽しいですな。 良い子は深尺/浅尺をきっちり弾けるようによ~聞いて勉強しようね! ⇒上記文はこちらに図入りで紹介しています
by gonzodesign
| 2006-03-22 09:50
| 唄三線
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Comments(4)
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niraikanai76 at 2006-03-23 19:58
ごんぞさん
面白い記事を書かれましたね。 ブルーノートスケールと尺を含む沖縄音階の類似性は、私も感じるところでした。ですが、ごんぞさんのように上手に説明が出来ません。 これを読ませていただき、納得した次第です。 私は修行中、「クォーターの音」に良く悩まされました。 今は「尺」に良く悩まされます。 懲りない男です。 転調しそうでしない音楽。 これも、ジャズに似ていますね。 ジャズは大体「実はちゃっかり転調している」ことが多いのですよね。
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ごんぞ
at 2006-03-24 01:32
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JAZZは代理コードを多用したり、コードに合わせてスケールが変わったり、完全に理解できていません。とはいえ、今でもPat Metheny様やJaco様(「Live at Berliner Jazztage」凄いですね)、Monk様、Bill Evans様・・・・etc.は私にとって神様です。
Monkの言った「Jazz and freedom go hand in hand」は座右の銘のひとつですし、そのまま「Simauta and freedom〜」と言い換えて肝に銘じていたりもします。
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おいやん
at 2006-03-24 22:37
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gonzodesign at 2006-03-25 16:40
おいやんさん、恐縮です。
音楽は理屈やない!!と師匠に怒られそうですが、たまには蘊蓄もいいですよね。
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