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前回のスーパーひゃっきんコンサートでは、マイク録りだったが、
「アコギでヘビメタ」というコンセプトでは、音量的に無理があった。 ライブ会場でギターを弾く事は年に数回しか無いが、アンプを持ち込む 場合も含め、やはりピックアップを内蔵させることが必要と痛感。 先日のT夫妻のパーリーに向け、準備を進めた。 以下、愛器 Collings OM-1c Cutaway への「ピックアップ取付け記」です。 ■ピックアップシステムの選定 自分のギター・スタイルに合った音色がある。その理想像を再現してくれるであろうものを探す。 儂の場合は、指引き&唄番が多い。結構ハードに弾いたりもするが、あまり「濃い」のは嫌。 某○岡さんちを始め、色々なサイトを参考にしたが、どうしても押尾◯ータロー系が多い。 マイケル・ヘッジズを求めるならば、サンライズを中心にニコピンだろうが、 儂的にはボディーを叩きたいわけではなく、「優しく包み込む音」を大切にしたいし、 生音に影響の出る、ギターの表板の振動をスポイルするような重たいものは避けたい。 アコースティック・ギターの音色は、様々な倍音や反響が含まれている。 マイク録りが一番なのは承知だが、ライブでは思うようにならない事も多い。 しかし自然な箱鳴りを録るには、マイクは欠かせないと思った。 幸いにも、既に手元には、Highlander社の「Internal Mic SA」がある。 5年程前、三線用に買ったのだが、実際にライブで使うと高い周波数でのハウリングがひどいので、しばらくお蔵入りにしていたもの。 結構高い買い物だったのでこれは使いたい。となると選択肢が絞られてくる。 アンダーサドルのピエゾを中心に、内蔵マイクで響きを加えるシステム。 ■ピエゾ+マイクに決定 ネットの評価は価値観の違いまでは解らないので全く当てにならない場合も多い。 とはいえ色々と探してみると、一番自然な(ましな)ものは、 McINTYRE の"Acoustic Feather GF-30"らしい。 (SEO:マッキンタイヤーのアコースティック・フェザー) これにInternal Micで箱鳴りと余韻を足して、プリアンプで加工してやれば そうそう悪い音にはならないはず、と思った。 大筋が決まったところで、 エンドピン・ジャックも物色。 2ピックアップシステム用には 4接点のものが良いということで、 Fishman用のものを発注。 ■プリアンプ物色 そして音作りに大切なのがプリアンプ。これには悩んだ。 ピックアップと同様、音色に直結する重要な要素だからだ。 但しこれはギターの外に繋ぐので、後で良いものに買い替えても良い。 2系統をブレンドできるものが必要。 価格と持ち運びの楽さとのバランスを考えて、LRBAGGS社のMIXPROとした。 それらをネットで発注。 残るは、内蔵した二つのピックアップからプリアンプに繋ぐ為の2芯ステレオケーブル。 ギター用のステレオケーブルはあまり売っていない。しかも高い。となると自作しかない。 会社帰りに日本橋の共立に出かけ、ケーブルとジャックを物色。 モガミと悩んだ末、ベルデン8412を2m。ついでにKESTER44のハンダも購入。 というわけで、材料は揃った。いよいよ作業開始! ■ケーブル作り まずは何十年ぶりの「ハンダ付け」の「カン」をとり戻すべく、ケーブル作りにとりかかる。 1.5mをステレオに。プラグはノイトリック製。 残る0.5mをモノラルに。こちらはスイッチクラフト。 老眼と戦いつつ、テスターで何度も何度も導通を確認しながら、何とか2本を完成させた。 (※8412は太めなので、ノイトリックが最後までねじ込めません。ま、大丈夫) ■ボディー加工 高級ギターに穴を空けるに必要なのは、リーマーとドリルビットだけではない。 一番大切なのは「勇気」。 家の壁一面の棚を作れた儂ただから木工は失敗はしないはず!と、 こういうサイトを参考にしながら、12mmの穴を開ける作業を開始。 しかし、早速壁にぶち当った。既に付いているエンドピンが抜けないのだ。 Collingsのエンドピンは、黒檀で出来ている。しかもボンドで付けてあるようで、 ペンチで引き抜こうとしても、ベキッと割れてしまう。抜けない。 こうなったら黒檀のエンドピンを金鋸で根元からカットし、 その上からドリルで穴を開けて砕いてしまうしかない。4mmのドリルで ゴリゴリと穴を開け、リーマーをねじ込んで残る黒檀の部分を砕け取った。 そのままリーマーで下穴を開け、12mmのビットを グリッ・グリッとねじ込んで行く。「順調じゃん」 と思った瞬間、「ペキッ」; ̄ロ ̄)!! 12mmギリギリだった為、ビットの歯が塗装膜の端に引っかかって少しヒビが入ってしまった。いまさら泣いても遅い。 少しだけのヒビで済んだことが幸い、ということで。 (これからやる人は気をつけて下さいね。) ということで、傷も入ったが、なんとか木工工事は完了。 試しにジャックを差し込んでみると、 傷も目立たない。セーフ。 ■エンドピンジャックへのピックアップハンダ付け アルミ箱を付ける方法もあるが、面倒なのと重量削減の為、 ピックアップからの配線を直にジャックへハンダ付けすることにした。 ・インターナルマイクの配線を剥き出しにし、確認。 ・フェザーに元から付いていたジャックを、取り外す。 スミ(熱収縮)チューブを駆使してハンダ付け部分を強化しながら、 ジャック⇔(ステレオケーブル)⇔プリアンプ⇔(モノラルケーブル)⇔アンプと接続し、 ちゃんとそれぞれのビックアップの音が鳴る事を確認。 ピエゾがメインなので、フィルタの効くリング側にピエゾ、 音量のみのチップ側にマイク、とした。 ■ピックアップをギターに貼付け 最後に最大の試練「ピックアップ貼付け」作業だ。 推奨貼付け位置はブリッジプレートの真裏、とある。 弦を緩め、ピンを刺したまま、サウンドホールから手を突っ込み、 手探りで貼付け位置を探す。失敗したら剥がす事が出来ない。 先の穴あけで木くずや粉が表面についているはずなので、事前に別の両面テープを指先に巻いて、こすり取る。 さていよいよ取り付け。慎重に半分だけ両面テープを剥がし、えいっ!ペタッ!と貼りつける。 位置に問題が無い事を確認して、残りの紙をスルッと全部剥がす。 間違いないと確信して、まんべんなく指先で押さえつけた。 ■エンドピンジャックを内側から取り付け 長さを微調整しながら、内側からジャックを突っ込んで外側からナットで 軽く締め付ける。 ■電池ボックスとマイクの取り付け Internal Mic SAは006P(9V)の電池が必要。 電池ボックス取り付け場所は膝の上に置く方のギターのくびれの近くにした。 取り外しが出来るよう、粘着テープ付きベルクロで取り付け。 Collingsはボディ裏板もスキャロップブレイシングなのでクリップが緩むかと心配していたが、全く問題なくきちっと挟み付いている。 場所は、とりあえずこんな感じ。 裏板のブレイシングの隅あたりを狙う。 ■完成! 再度、アンプに繋いで、ちゃんと鳴る事を確認。 テストの時よりブーンと鳴るハムノイズが増えた気がするが、 プリアンプの調整で気にならない程度には調整できた。 見た目にもサウンドホールからマイクが少し見えるだけで、 まさか2つのピックアップが内蔵されているとは素人には解らないはず^^ ■音色調整 自宅にはベースアンプしか無いので微妙な音作りは出来ないが、MixProのバランスは、 ・ピエゾは出来るだけハイパス気味にセット、ボリューム最大。 ・それに合わせてマイクのボリュームを調整。 とした。 GF-30の音は・・・可もなく不可もなくってところ。逆に言えば「色づけ無し」ってところ。 Internal Micの音は、思ったより甘くて膨らんだ感じ。風呂場風。 バランスの取れるポイントを探さないと。 後は、リハーサルスタジオやライブで試行錯誤しながら都度決めて行く事にしよう。 ■使ってみた ということで、日曜日の本番に臨んだわけです。当日のセッティングは、 ギター⇔(ステレオケーブル)⇔プリアンプ⇔(モノラルケーブル)⇔AD3⇔ミキサー。 スピーカーからの直接音はあまり聞こえない状況だったが、客席に跳ね返って来た感じでは 弦を引っ張って「バシッ!」という弾き方も、ニュアンスが出てたと思います。 (余談ですが、右手指で弦をこする音まで増幅されるので、始めはちょっととまどいましたが、慣れて来たらいつものように弾く事が出来ました) 気にしたフィードバックも、マイクバランスを調整すれば、実用上問題なかった。 自宅でアンプに繋がずに弾く生音も、全くと言っていいほど変化無し。(←これ重要!) 今年のスーパーひゃっきん@円山野音までにはAADのCUBも入手予定なので これから音を練り上げていく予定です。 詳細レポートは、またその内に。
by gonzodesign
| 2008-07-07 23:32
| 楽器・機材
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Comments(2)
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by
J K Zappa
at 2008-07-27 04:00
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なんとも、プロフェッショナルな細心の手の入れ方ですね。
マイク、ピックアップだけじゃなく、ケーブル、ハンダに至まで、部品の吟味の仕方が素晴らしい! ごんぞさんは、音響関係のお仕事でしたっけ? まるでギター工房ですよ。 Internal Mic SAはクリップで挟んでいるのでしょうか。
0
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by
gonzodesign at 2008-07-27 13:37
プロは塗装を「ペキッ!」と割ったりしません^^;
一応、某大学の音楽工学学科を卒業ですが・・・ やりだしたら凝るほうなので、ネットで材料や加工方法を 色々と検索しながらすすめました。 (ド◯フィンギターにGF-30置いてないので頼みづらくて) Internal Mic SAはクリップです。 ボディ中のケーブルを固定していないので、中でパタパタいいます。 現在は三線にねじ込んで使えるマイクを物色中。 Washburn のROMPを買ってみようかなと考えています。 http://www.washburn.com/accessories/parts.aspx#
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